前回の記事では、Unityのインストールまでを行いました。
本記事では、「ARCloud」を使って現実世界のスキャンを行います。
ARCloudを使った開発の流れ
ARCloudを使ったアプリ開発の概要を図に示しました。
今回は「①空間をマッピング」、「②Pretiaサーバーへアップロード」、「③マップをインポートの部分」を紹介します!
ARCloudのセットアップ
開発者アカウントのログイン
ARCloudのページ(https://developers.pretiaar.com/login)にアクセスして、ログインしてください。
※現在はクローズドβとして限られた方のみ先行招待しています。こちらからご登録ください。
新規アプリの登録
開発を行うため、新規アプリの登録を行います。
左側のメニューから「アプリ」を選択して、「新規アプリを追加」をクリックしてください。
開発する新しいアプリの名前を設定します。
マップグループの作成
ARCloudで使用するマ3Dマップを作成するため、新しくマップグループを設定します。
マップグループを設定することで、分類を容易に行うことができます。
左側のメニューから「マップ」を選択して、「新規グループ作成」をクリックしてください。
マップ名を設定して、「マップグループ」を作成します。
Android端末への3Dスキャナインストール
開発に使用するAndroid端末を用意して、WebブラウザでARCloud開発者ページにログインしてください。
※ここから先はAndroid端末を使用
「ダウンロード」メニューから、「3Dスキャナアプリ」(apkファイル)をダウンロードします。
apkファイルがダウンロード出来たら、Android端末の指示に従い端末にインストールしてください。
3Dマップの作成
3Dマップのスキャン
スキャンを始める前に、マッピングに適した空間の要件や、上手にスキャンする方法をこちらから確認してください。
スキャンして3Dマップを作成したい場所まで移動して、3Dスキャナアプリを起動してログインします。
「新規マッピング」を選択します。
この際、カメラへのアクセス許可をしてください。
カメラが起動するので、ゆっくりとデバイスを動かし、歩きながらスキャンを開始します。
画面内に表示されている点が青→赤に変わったら、スキャンが始まっています。
カメラに写っている画像内の特徴点が自動で表示されます。
次に、アプリを開発するうえで目印となるアンカーを配置します。
下側に表示されている「アンカー配置」をタップしてください。
アンカー配置モードが始まると、画面内の赤い点をタップすることで目印となるアンカーを配置することができます。
アプリでオブジェクトを配置したいところや、目印としたい点を選択すると良いです。
この間もマップのスキャン&構築はできますので、より広い空間をスキャンしておくのがオススメです。
アンカーの配置や、マップのスキャンが終わったら画面下の「マッピングを保存」をクリックします。
マップ名を入力して、事前に作成しておいたマップグループを選択します。
3Dマップの登録
※ここからはPCを使います
マップのスキャンが終わったら、試作するアプリにマップを登録します。
ARCloudにログインし、先ほど作成したアプリを選択します。
下の方にある「変更」をクリックして下さい。
アプリの設定を編集できる画面に移ります。
「マップ管理」をクリックしてください。
ウィンドウがポップアップし、自分が作ったマップ一覧が表示されます。
ここでは、先ほど作ったマップを選択して、「保存」をしてください。
アプリの設定画面に戻ったら、「インポート済みマップ」の欄に設定したマップが入っているか確認してください。
問題なければ、「保存」します。
アプリの概要に戻ってきました。
「インポート済みマップ」に作成したマップが入っています。
今回の記事では、3Dスキャナを使って現実空間をマッピングすることができました。
次回の記事では、Unityを使って今回取得した3Dマップを表示します。