近年、スマートフォンゲームや工業分野で注目を集めているAR(Augumented Reality:拡張現実感)。
興味はあるが、何から始めて良いか分からない。仕事で扱わなければならなくなった…。そんな方向けに、イチからARアプリを開発するためのステップを解説していきます。
本記事で紹介する方法を皮切りに、ARアプリの大海へ漕ぎ出してみませんか。
本記事で紹介する開発のステップは下記の通りとなります。
- Unity(ゲーム開発ソフト)のインストール
- ARCloud(Pretia製のARアプリ開発フレームワーク)の導入
- ARCloudで開発したアプリを使って、スマートフォンでのARアプリ開発
上記のステップを通じて、スマートフォンを使ったARアプリの初歩を歩みだすことができます。
Unityのセットアップ
Unityとは、Unity Technologies社が提供している開発エンジンで3D/2Dのアプリが容易に開発できることからゲーム業界をはじめ、様々な産業で導入されているソフトウェアです。
Unityを使って開発を始めるために、下記のステップで準備が必要となります。
- Unityアカウントの作成
- UnityHubのインストール
- UnityEditorのインストール
1.Unityアカウントの作成
Unityを使って開発をするためには、Unityアカウントの作成が必要となります。
まずはUnityのダウンロードページにアクセスしましょう
https://unity3d.com/jp/get-unity/download
アクセスできたら、右上の人型マークをクリックして「UnityIDを作成する」をクリックして下さい
この画面に必要な情報を入力して、アカウントの作成は完了です
2.UnityHubのインストール
次に、Unityを使うための「UnityHub」をインストールします。
UnityHubとは、UnityEditor(開発ソフト、以下「Unity」と称します)のバージョン互換性を管理するためです。
複数人の開発などで、新旧バージョンが入り混じる場合や、複数のバージョンで動作確認したい場合などに便利で、最初から使っておく方が後々役に立ちます。
UnityHubからそれぞれのバージョンのUnityを起動する、というイメージです。
改めてUnityのダウンロードページ(https://unity3d.com/jp/get-unity/download)に戻り、UnityHubをダウンロードします
UnityHubインストーラーがダウンロード出来たら、インストールを開始します。
利用規約を読んで「同意する」をクリックしてください
インストールフォルダを選択して、「インストール」をクリックしてください。
インストールフォルダは、特に理由が無ければデフォルトのままが良いです。
3.Unityのインストール
UnityHubがインストールできたら、次はいよいよUnityのセットアップです。
まずはUnityHubを開き、先ほど作成したUnityIDでログインしてください
次にライセンスの認証です。
左側のメニューの「ライセンス管理」を押して、「新規ライセンスの認証」をクリックします。
まず試しに使ってみたい、ということであれば「UnityPersonal」を選択しましょう。
「前年度の総収益が10万ドル以下の会社または団体で使用します。」「Unityを業務に関連した用途に使用しません。」はどちらか適する方を選んでください。
この画面になれば、ライセンス発行は完了です!
また、「環境設定」>「一般」のメニューから、Unityをインストールするフォルダや、使用言語を選ぶことができます。
インストールフォルダについては、特に理由が無ければデフォルトのまま使用する方が良いでしょう。
次にUnityのインストールを行っていきます。
環境設定の左上の「←」ボタンからメインメニューに戻ります。
右上にある「インストール」ボタンをクリックしてください。
インストール用のダイアログが出現します。
今回は例として「Unity 2019.4.32f1」バージョンをインストールします。
バージョンを選択したら、「次へ」をクリックしてください
オプションの選択画面に移ります。
- Microsoft Visual Studio Community はチェックを入れてください
- Android、iOS用のビルドは用途に応じて選択してください
- Documentatiaonはオフラインで見れるマニュアルです。必要に応じて選択してください
このような画面になればインストールが始まっています。
最初のインストールは10分程かかるので、気長に待ってください。
1時間以上掛かるようなら、「・・・」のマークから、「キャンセル」を選んでもう一度インストールの手順を行って下さい。
複数回やるとうまく行くようです。
今回はUnityEditorの導入までの紹介をしました。
次回の記事では実際にUnityを使ってAndroid端末でARアプリの最初の一歩を踏み出すための工程について説明します。