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Facebookが「Ray-Ban Stories」発売!Apple,Snapほか各社の動向もチェック!
Facebookが「Ray-Ban Stories」発売!Apple,Snapほか各社の動向もチェック!

Facebookが「Ray-Ban Stories」発売!Apple,Snapほか各社の動向もチェック!

ニュース / リリース

Facebookが「Ray-Ban Stories」を発売

米国時間2021年9月9日朝、Facebookがスマートグラス「Ray-Ban  Stories」を発売しました。「レイバン」ブランドを展開しているアイウェア大手Essilor Luxottica(エシロール・ルクソティカ)と提携しての発売となっています。

新発売された「Ray-Ban Stories」とは

「Ray-Ban Stories」でできること

iOSまたはAndroidデバイスに接続し、搭載されている2つの5MPカメラで写真やビデオの撮影が可能となっています。また、数百枚の写真と数十本のビデオの撮影と保存が可能です。

ユーザーは、撮影をする際にフレームにあるキャプチャーボタンを操作または音声操作によってON/OFFを切り替えることができます。撮影中はフレーム前方に搭載されている白色のLEDが光り、周囲に撮影中であることを伝えます。また、メディアをFacebook新アプリ「View」を使用してスマホに転送することも可能です。このツインカメラにより、アプリにアップロードした画像や動画に3D効果を加えることもできます。さらに、フレーム内のスピーカーから音楽を聴いたり電話を受けることも可能となっています。

販売状況

価格は299ドル〜(約3万3000円〜)となっており、様々なオプションをつけることでさらに高価格になります。現在は北米、オーストラリア、英国を中心とした欧州3ヵ国での販売がなされており、日本での発売は未定だとのことです。

他のスマートグラスと比べての特徴

「Ray-Ban Stories」はAndroidだけでなくiOSにも対応しています。また、度付きレンズにも対応しているほか、スマートグラスの中でもスマートでファッショナブルなフレームが特徴です。スマートグラスの問題点としてプライバシーについて指摘されていますが、十分な処置かどうかは別として、撮影中にLEDライトが点灯するという対策も行っています。

写真と動画の品質はそこそこで「10年前のスマホのカメラのようだ」と例える人もいますが、このデバイスのサイズや重量からすると十分ではないかと考えられます。ARコンテンツ機能はなく、また防水・防滴仕様ではないため、屋内での使用が主になるようです。

Facebookの今後のAR戦略

かつて「Oculus Quest」「Oculus Go」を皮切りにゴーグル型のVR端末に参入しハードウェアの販売を拡大してきたFacebookにとって、このデバイスがARをはじめとするハイテクメガネのアイディアを知ってもらうための足掛かりであり、これに続くウェアラブル機器を強化していく動きが見られています。スマートグラスを通じてメガネ型端末の認知度の向上、また本格的なAR対応製品の実用化につなげていく試みです。

他社のスマートグラス開発状況

Apple

Appleは高価格なVRヘッドセットの開発に取り組んでおり、販売開始は2022年を予定しています。

主にVRに焦点を当てての製作ですが、ARも限られたサイズの筐体に搭載される予定だそうです。この製品はごく一部のニッチな顧客に向けられて制作されている商品ですが一般消費者向けのARグラスはまだ開発の初期段階だそうで、市場に投入されるのはVRヘッドセットより1年以上は遅れる見込みです。

Appleは、まず少量しか販売が見込めないハイテクで高性能な高価格デバイスを製作し、それをもとに効率化を図り、関連技術の生産コストを下げることで後のマスマーケット向けデバイスへの道を切り開いていこうと考えているようです。VRヘッドセットの価格は1000ドル(約10万4000円)を超える見込みです。

Snap

米Snapは現地時間2021年5月20日、ARグラス「Spectacles」の新世代バージョンを発表しました。マイク、ステレオスピーカー、タッチパッドを内蔵しており、デュアル3D導波路ディスプレイと26.3度の視野角により没入感のあるレンズ体験を実現しました。本体の重量は134g、一度の充電で30分間の動作が可能です。SnapはSnapプラットフォームを利用するクリエイターに向けてマーケティングしていく方向です。

Amazon

米国時間2020年12月10日、Amazonのスマートグラス「Echo  Frames」の第二世代の一般販売が開始されました。メガネにマイクとオープンイヤー型のスピーカーを内蔵しており、ヘッドフォンをしなくても会話することができるようになりました。また、周囲の騒音に応じたボリュームの調整機能や、バッテリーを長持ちさせるためのオートシャットオフ機能を搭載しています。価格は250ドル(約2万6000円)です。

Google

株式会社NTTドコモは2021年8月10日にGoogleのXR対応グラス「Glass  Enterprise Edition2」を発売しました。800万画素のカメラ、タッチパッド、電池パックを搭載し、重量は46gと軽量です。主にビジネスシーンでの活用を推奨しており、倉庫勤務での作業効率化や人的ミスの削減、保守・メンテナンス業務での遠隔作業支援、また接客業務でのオンライン接客などでの利用を薦めています。

まとめ

世の中には様々なスマートグラスが存在し、機能や用途まで幅広く選択することができます。Appleをはじめさまざまな企業がスマートグラスの開発に力を入れており、XR機器がより身近になる日も近いかもしれません。また、Facebookは今回の「Ray-Ban Stories」を足掛かりとしてスマートグラスの認知度をあげ、ウェアラブル機器の強化を図っているようですので、今後のFacebookの展開にも目が離せませんね。

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