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スポーツ×AR(拡張現実)を活用した事例を一気にご紹介
スポーツ×AR(拡張現実)を活用した事例を一気にご紹介

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現実にデジタルな情報を表示させるARの技術は、あらゆる分野で活用されています。なかでも今回注目したいのは、スポーツとARの組み合わせです。スポーツ分野でARを活用すると、これまでとは大きく異なる方法でスポーツを楽しめるようになります。ここでは、スポーツの世界でARを活用した事例を紹介します。

AR技術でスポーツはもっと魅力的に

ARを活用すると、さまざまな分野で新しい体験ができるようになります。例えばゲーム分野では、ポケモンGOやドラゴンクエストウォークといったアプリにAR機能を搭載することで、ゲームに登場するモンスターがまるでその場にいるかのような演出を楽しめます。また、コスメ分野では、購入前にコスメを試用できるようAR機能を実装した店舗やECサイトが増えています。そしてスポーツ分野でも、ARによって新たな体験が生み出されています。AR技術を活用することで、新しい形の競技や観戦が可能になったのです。

ARスポーツの代表格HADO

(引用元:HADO Facebookファンページ)

ARを活用した競技として特に有名なのが、 HADOです。HADOは、株式会社meleapが開発したARスポーツです。頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着し、特定の動作によってCGの技を繰り出して戦います。自分の体を使い、現実では不可能なビームやバリアのような技を出せることが人気の理由です。HADOは国内外で公式大会が開催され、参加者は年々増加しています。

HADOに関する詳しい記事はこちら(ARスポーツHADOとは?HADOの特徴、ゲームルール、体験できるスポットをご紹介)

オリンピックでのAR技術活用事例

2016年に開催されたリオオリンピックの閉会式では、次回2020年のオリンピック開催国である日本が、ARを用いた舞台演出を披露しました。ARが用いられたのは、マリオに扮した安倍首相が土管から登場した直後です。会場が暗くなって、東京オリンピックで実施される33の競技を表したアニメーションが浮かび上がり、CGと現実世界を融合させました。リオオリンピック閉会式の演出には、SONYのSmartARが利用されました。SmartARは、PlayStation Vitaのゲームタイトルやスマホアプリなどに広く使われている、SONY独自開発のARエンジンです。最先端の技術を駆使した演出が毎回話題を呼ぶオリンピックの開閉式。東京オリンピックでも優れたARエンジンを用いた舞台演出が行われることが期待されます。また、華やかな舞台演出だけでなく、東京オリンピック開催に伴う諸問題の解決にもARが活用されるかもしれません。研究開発戦略センターが作成した戦略プロポーザルには、日本が東京オリンピック開催に向けて重点的に取り組むべき研究開発として、AR技術によるコンテンツの翻訳提示が挙げられています。スマホやタブレットを通じて看板や標識が母国語に翻訳される機能が実装されれば、海外のアスリートや観客の悩みを減らせるでしょう。東京オリンピックではAR技術を活用した観戦も可能になるといわれています。今後オリンピックでは、AR技術を用いることがスタンダードになるかもしれません。

スポーツ観戦をARでより楽しく

近年、AR技術によってスポーツ観戦をより魅力的なものにしようという動きが活発化しています。例えば、KDDI株式会社は、野球やサッカーのスタジアム観戦の楽しさをARで高める取り組みを実施しています。

 

KDDIは、サッカーのキリンチャレンジカップ2019において、タブレットを使用したAR観戦を実施しました。本取り組みは、大会主催のJFAと特別協賛のキリンと共同して実現したもの。座席に配備したタブレットを観客100名に使用してもらいました。その結果、スタジアム観戦にありがちな悩みをいくつも解決できたのです。

試合の状況や選手情報を詳しく見られる

KDDIによるARサッカー観戦では、好きなときに好きな場所から試合を見られるようになりました。一般的にスタジアムでサッカーの試合を観戦するときは、座席の位置によって見る場所が固定されてしまいます。そのため、最も盛り上がる得点シーンが遠くて見えづらかったり、人や物が影になって見たいシーンを逃してしまったりすることがありました。しかし、AR観戦では視点をジャンプさせる機能を使うことで、そのような悩みを解消します。試合中ピッチにタブレットを向けると、画面上にグラウンドを模したARピッチが表示されます。ARピッチには7つのカメラマークが表示され、タップするとそれぞれのカメラが撮影している映像を表示可能です。シュートにつながりそうなシーンではゴール裏のカメラに、そして全体を確認したいときは俯瞰できるカメラに切り替えることで、試合展開に合わせて見る位置を変え、試合を堪能できます。また、現在のシュート数やゴール数といった試合の状況や、チーム・選手ごとのスタッツもタブレットで確認可能です。ARピッチ画面で選手のマークをタップすれば、リアルタイムで更新されたスタッツが確認できます。わざわざスマホを取り出して選手情報を調べる必要がないので、目の前の試合に集中できます。

ハーフタイムや中断時間に暇つぶしができる

サッカーのスタジアム観戦における悩みとして多いのが、試合開始前やハーフタイムが暇になりがちなこと。AR観戦では、この悩みも解決可能です。タブレットには、暇をつぶせる2つのゲームが搭載されています。まずは、試合前に勝敗やスタッツを予想するスタッツゲームです。試合前にスタッツを予想することで、ただ観戦するだけでは流してしまいがちなシュート数などの情報にも関心を持てます。暇をつぶすだけでなく、試合自体も一層楽しめるゲームです。もうひとつ搭載されているのが、ARゲームです。こちらは、タブレット上に映し出された実際のピッチにキックターゲットの的が登場し、これをボール操作によって打ち抜くものです。ゲームの点数は周りの観客と共有され、上位に入ると商品がもらえます。手持ち無沙汰になりがちなハーフタイムも、上位入賞を目指してゲームに熱中できます。

(引用元:YouTubeチャンネル:Virtex Arena: Baseball

 海外では野球の試合中断時に暇をつぶすためのアプリが登場しています。Virtex Arenaというアプリは、自分のスマホを通して見た実際の試合会場で、バーチャルの選手が野球をするもの。スマホをタップして味方チームの選手を動かすことで、相手チームのファンとの対戦が可能です。1試合につき17回も選手交代を行い、中断時間が頻繁に訪れる野球では、Virtex Arenaのように手軽な暇つぶしアプリがなじみやすいといえます。

スポーツ×ARの他事例

スポーツとARの組み合わせは、近年多く見られます。日本だけでなく、海外でも取り組みが進んでいるのが特徴です。これまでに紹介した以外の楽しみ方ができる事例を確認してみましょう。

視線で操作可能なスポーツゴーグルの誕生

スノースポーツ用のAR機能搭載ゴーグルRideOnが、海外で誕生しました。ゴーグルを着用すると、現実の視界にゲームやカメラといった機能のアイコンが表示されます。操作方法は、視線を誘導させるだけ。使用したい機能のアイコンに視線を移せば、その機能を呼び出せます。

 

(引用元:YouTubeチャンネル

例えば、ゲーム機能を呼び出すと現実のコースにARでポールが表示されます。くぐったポールの数やタイムを友人と競えば、新しいスキーやスノーボードの楽しみ方を実感できるでしょう。また、ビデオ通話機能を呼び出すと、通話相手に滑走中の様子を伝えられます。ゴーグルを着用するだけで通話やカメラなどの機能が使えるので、わざわざ手袋を外してスマホを取り出す必要がありません。寒い雪山でのスノースポーツを、もっと快適に楽しめます。

対戦型スポーツがひとりでできるように

アメリカのLeap Motion社は、2018年4月に発表された同社のARヘッドセットであるNorth Starを使い、同年6月にARで卓球をプレイするデモ動画を公開しました。公開された動画では、卓球台とプレイヤーが持っているラケットだけが本物。ボールと対戦相手のラケットは、AR技術によって映し出されたものです。ボールをつまみ上げる動作で新しいボールを出し、サーブやラリーをしています。ボールが自然な軌道を描いて飛んでいくため、まるで本物の人間とラリーをしているような感覚を味わえるのが魅力です。卓球のように相手がいないと成立しない対戦型スポーツも、AR技術を活用することでひとりで楽しめます。

スポーツ×ARでスポーツの可能性は広がる

スポーツにAR技術を活用した事例は、年々増加しています。ARによって新しい競技が誕生したり、観戦の楽しみ方が増えたりすることで、スポーツの魅力を増大させているのです。 現在は、スポーツ以外にもあらゆる分野でARが活用されています。ARを活用した事業を展開したいと考えている方は、ARサービス運営を行っている会社へご相談ください。

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