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スマートグラスとは?できることやARグラスとの違い、最新スマートグラスまで紹介!
スマートグラスとは?できることやARグラスとの違い、最新スマートグラスまで紹介!

スマートグラスとは?できることやARグラスとの違い、最新スマートグラスまで紹介!

AR / VRデバイス

デジタル情報を見ながら現実世界の体験をより良いものにできるアイテムのひとつとして、スマートグラスの開発が各社で進んでいます。スマートウォッチと同様にウェアラブルアイテムのカテゴリとして普及するスマートグラスですが、実際にどのような体験ができるのでしょうか?ARグラスとの違いに触れながら、その定義と機能についてご紹介します。

スマートグラスとは?定義や最新事情

最先端のウェアラブルアイテムとして、多くのテック企業が市場参入しつつあるスマートグラス。現在、スマートグラスにはどのような機能が備わり、どういった商品があるのでしょうか?スマートグラスの定義を再確認するとともに、2019年のスマートグラス最新情報をご紹介します。

スマートグラスって何?

スマートグラスとは、サングラスにさまざまな機能を付加した商品です。時間確認のほか心拍数の測定などができる時計がスマートウォッチと称されたように、ウェアラブルアイテムのひとつの形として近年注目されています。

(引用元:JINS MEME

スマートグラスは開発企業の意図によって、多様な目的向けに開発されます。たとえば、人気アプリSnapchatで知られるUSのスタートアップ企業Snapから発表されているSpectaclesシリーズは、かけたまま写真や動画を撮影できるサングラスです。一方、メガネメーカーのJiNSのスマートグラスJINS MEMEは人体データのリアルタイムモニタリングが主な機能で、装着者の目の動きや体のバランスをチェックできます。また、消費者向けではなく、企業利用向けのスマートグラスも普及しつつあります。両手を使って作業する現場では、スマートグラスで情報を見ながら作業することが業務効率化に役立っているのです。

ARグラスと違うの?

スマートグラスは、よくARグラスと混同されがちです。スマートグラスもARグラスも同様のメガネ型のウェアラブルアイテムですが、目的が違います。ARグラスはARを見るために開発されたアイテムで、メガネやサングラスとしての機能はありません。グラスを通じて見たリアルの場所やものに付与された情報を読み取ってキャラクターなどを表示させるなどができるのがARグラスの特徴です。手を使わずに拡張現実を見ることが求められる場で活躍します。一方、スマートグラスはあくまでメガネやサングラスとしての目的があり、そのうえでカメラ撮影や人体データ測定などの付加機能があるものを指します。スマートグラスのなかにはAR技術に対応するものもあるので、今後スマートグラスの一部商品はARグラスの市場でもインパクトを強めていくことでしょう。

スマートグラスでできること

スマートグラスでできることは、具体的にどんなことなのでしょうか?具体例とともにご紹介します。

写真撮影、動画撮影

スマートグラスにレンズが搭載されているものであれば、写真や動画を撮影することができます。自分の見ている視点でそのままデータを残すことができるため、より簡易に思い出を残すことができるようになるでしょう。

画面視聴

スマートグラスに投影される映像を見ることで、いつでも大画面視聴を体感することができます。モニタの場所に束縛されずコンテンツを楽しむことができるため、寝ながらの視聴や公共の場での視聴が叶います。

人体情報のモニタリング

スマートグラスにセンサリング機能を付加することで、目の動きや体の中心軸、日ごろの稼働時間や集中力などさまざまな体内データをチェックできます。脈をもとにヘルスケアデータを取るスマートウォッチとはまた違った観点で自分のからだを知り、健康に役立てることができるでしょう。

AR情報を見る

スマートグラスでARを楽しむこともできます。たとえば、観光スポットの付加的情報をそのスポットを見ながらチェックしたり、海外言語の翻訳データを確認しながら海外旅行をしたりすることができるのです。

スマートグラスの特徴

スマートグラスの特徴は、まずウェアラブルの強みである「手を使わないこと」が挙げられます。ARを例に挙げれば、その技術の魅力は注目されているにも関わらず、エンターテインメント領域以外の実用例があまり伸びなかったのは、何らかのデバイスを持って見なければならないという制約があったからです。両手を使いながら付加的に情報を見られたり、何かの操作ができたりすることで、初めて「○○しながら」という効率化を実現することができます。

また、スマートグラスのもうひとつの特徴は視界に関わることです。人間はおおよその情報を視覚から得ていると言われていますが、その視覚情報に直接関わることのできるウェアラブルアイテムはスマートグラスのみです。得られる情報を直接処理することができる点は、画期的であるといえるでしょう。

代表的なスマートグラスを紹介

最後に、代表的なスマートグラスをご紹介します。ARグラスではなく、スマートグラスとして多種多様な機能を備えた商品を4つピックアップしましたので、ぜひ比較の参考にご覧ください。

EPSON MOVERIO

(引用元:エプソンホームページ

EPSONから発売されているスマートグラスMOVERIOは、Andoroidをベースとしたコンテンツの利用が可能です。スクリーンの美しさが特徴で、動画視聴では評価が高いようです。バッテリーの充電時間がもたない、ケースなどのデザインがあまり良くないなどの課題もユーザーから挙げられているので、今後のアップデートによってどのように進化していくのかが期待されます。

JINSMEME

(引用元:JINS MEME製品サイト

アイウェアメーカーのJiNSからリリースされているMEMEシリーズは、あくまでメガネとしての開発を進められており、度入りでも作れる点が最大の特徴です。普段メガネをかけているユーザーはスマートグラスの利用が難しいケースもありますので、大きな利点と言えるでしょう。MEMEシリーズは、センシング機能を通じて日常的な行動をデータにすることを主な機能としています。ヘルスケアや安全運転など、目的に応じてアプリを使い分けられる点でも、スマートな商品です。

Google Glass

(引用元:Google)

Googleもスマートグラス開発を進めています。2019年に法人向けに発表したモデルGoogle Glass Enterprise Edition 2は2020年に一般ユーザーでも購入することができるようになりました。Google GlassはAndroid OSをベースとしており、画素数の高いカメラや長時間稼働が可能なバッテリーを搭載しています。職場で使うことを想定した実用的なモデルです。

Spectacles 3

(引用元:Spectacles3ページ)

若者向け写真・動画SNS「Snapchat」の開発で広く知られるSnapから発売されているSpectaclesシリーズは、スマートグラスのなかでも極めてファッショナブルなデザインが特徴です。基本的にはカメラ機能を主軸としており、最新モデルのSpectacles 3では2つのカメラを生かした深度を表現する撮影機能が搭載されています。Snapchatで利用されていたARエフェクトなども連携するため、クリエイティブなユーザーに向けられたスマートグラスとして今後普及していくことが期待されます。

スマートグラスは機能によって千差万別

このように、スマートグラスと一言で言い表せる商品群のなかでも、実際にできることは大きく異なります。また、スマートグラスそのものが発展途上のアイテムであるため、アップデートの余地がある商品があることも事実です。一方で、その利便性や、スマートグラスをかけることでできる新しい体験の魅力は図りしれず、今後はさまざまなシーンでの活用が広がっていくことが予想されます。新たなウェアラブルアイテムのスタンダードになるであろうスマートグラスを、機能面に焦点をあてて比較検討してみてはいかがでしょうか。

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