1. TOP
  2. AR / VRデバイス
  3. 網膜照射の新型ARグラス「RETISSA(R) Display II」

網膜照射の新型ARグラス「RETISSA(R) Display II」

AR / VRデバイス

2020年3月、新型ARグラス「RETISSA(R) Display II」の販売が本格的に開始されました。新たな技術を用いたARグラスとして注目される「RETISSA(R) Display II」の構造や、購入可能な場所などをまとめます。

「RETISSA(R) Display II」―網膜照射で新たなAR体験が実現

2020年3月より販売が開始された「RETISSA(R) Display II」は、新しいAR体験を実現できる網膜照射を生かしたヘッドマウントディスプレイです。網膜照射とは、超小型プロジェクタで直接網膜に映像を照射し、見たい対象を目に投影します。これまでスマートグラスによって実現していたAR体験は、仮想スクリーンを用いたもので、実世界のモノと映像でのピントのズレが生じやすい課題がありました。これは、ユーザーの視力やピント調節機能に拠るものであるため、解決には抜本的な技術革新が必要でした。「RETISSA(R) Display II」は、こうした課題を解決するため、映像を網膜に直接照射しています。映像と現実のモノを同時に見る技術を開発したことで、ピントがズレることのないAR体験を実現できました。

「RETISSA(R) Display II」の仕様

「RETISSA(R) Display II」はアイウェア型の本体と、コントロールボックス(約80×29×150mm)のセットです。重さはアイウェアが約40g、コントロールボックス約460gとなっています。HDMIで映像を入力し、PC、スマホ、タブレットなどの映像を同期します。電源はUSBのType-Aで、180分程度のバッテリ駆動ができます。また、音声出力も可能です。照射する映像の視野角は水平約26度、解像度は720Pで、通常のAR/MR用スマートグラスと比較すると視野角はやや狭い仕様となっています。しかし、見るときの技術そのものが異なるため、その使用感は数値のみで比較できるものではないでしょう。

「RETISSA(R) Display II」はどこで買える?

「RETISSA(R) Display II」は、2020年3月10日より先行受注を開始しています。公式サイトからオンラインカートへのアクセスが可能で、予約後は3月下旬に発送予定です。なお、販売価格は272,800円(税込)で、期間限定の2台セットは523,600円(税込)で販売されています。

参考リンク:RETISSA公式サイト

また、コンタクトレンズ販売事業を行う株式会社シードとパートナーシップを組み、同社が販売代理店となることも発表されたため、今後はコンタクトレンズ同様、視力が悪いひとのサポートをするアイテムとして普及していくことが期待されます。

「RETISSA(R) Display II」の開発企業

「RETISSA(R) Display II」を開発した株式会社QDレーザは、幅広い分野で半導体レーザソリューションを提供する企業です。2006年に富士通からスピンオフベンチャーとして歩みを始めた企業で、「人の可能性を照らせ」を理念とします。今回紹介したRETISSA(R) Displayに採用されている、網膜上に映像を描き出すレーザ網膜走査技術「VISIRIUM(R)テクノロジ」も、レーザソリューションのひとつの形です。そのほかにも、データセンタの消費電力を削減する、光で情報を伝える処理技術などの提供で、データ処理の課題解決に挑んでいます。スマートグラスの開発に特化したスタートアップ企業によるリリースが相次ぐなか、こうした形でARに新しい切り口のアプローチをしている企業は珍しく、視力を問わないAR体験の実現できるソリューションを提供している点で高く評価されるでしょう。

「RETISSA(R) Display II」が次世代ARのユーザー層を拡大する

株式会社QDレーザは「VISIRIUM(R)テクノロジ」によって、視力低下した高齢者や、弱視の人々の生活をサポートする指針を発信しています。網膜に直接照射する技術の応用が普及すれば、目が見えないことで困難を抱えていたひとを助けるひとつのソリューションとして、AR技術そのものも発展していくかもしれません。

同じカテゴリの記事