KDDIとアメリカのスタートアップSpatial Systemsは、2020年2月に、ARやVRなど空間コンピューティング (Spatial Computing) への取り組みを加速させ、5G時代における新たなテレワークやユーザー間コミュニケーションシーンの創出を目的とする提携をしたと発表を行いました。KDDIとSpatialは、5G時代に本格化するスマートグラスを活用した新たなコミュニケーションシーンの創出に向け、Spatialが有する遠隔AR会議システムのスマートグラス「NrealLight」への最適化を推進するほか、日本市場におけるAR会議システム・コミュニケーションサービスの受容性確認やテストマーケティングを実施するとのことです。また、KDDIの5G MEC (Mobile Edge Computing) を活用することで、より高画質でスムーズな動作を実現し、スマートグラスを通じたリアリティと高臨場感のあるバーチャルコミュニケーションサービスの提供を目指します。
包括的パートナーシップの内容は以下となっています。
(1)日本国内におけるNreal LTD.製スマートグラス「NrealLight」を活用したAR会議システム・コミュニケーションサービスの開発
(2)日本国内における商品企画、販売に係るマーケティングの共同推進
Spatialについて
SpatialはAR / VRなどの技術を活用してワークプレイスの最適化を目指すアメリカのスタートアップです。ARによる拡張オフィスの取り組みで注目を集めています。
NrealLightについて
NrealLightとは、中国のNreal Ltd.が開発を進めているARグラスです。HoloLensやMagic Leap Oneなどの有名AR/MRグラスと並んで注目されているデバイスのひとつです。
加速する5G×ARの取り組み
今回の発表のように、KDDIをはじめとする大手通信キャリアは5GとAR /VRなどの技術を持つスタートアップとの取り組みを加速させています。
5Gによる通信の高速化と新しい技術の融合は引き続き注目すべき領域であるといえるでしょう。