1. TOP
  2. コラム
  3. 物流業界におけるAR(拡張現実)活用事例をご紹介
物流業界におけるAR(拡張現実)活用事例をご紹介
物流業界におけるAR(拡張現実)活用事例をご紹介

物流業界におけるAR(拡張現実)活用事例をご紹介

コラム

Eコマースの発達によって個人消費者への配送量が増えたことから、物流業界では業務効率化が進められています。そこで注目されている技術が、ARです。本記事では、物流業界でみられるAR活用事例をご紹介します。

AR技術とは

ARはVRやMRなどと並んで注目されている技術で、拡張現実と呼ばれるものです。実際に見えている景色にバーチャルの世界を重ねて表示することで、現実世界を仮想的に拡張できます。今やARはあらゆる分野で活用されており、導入事例は国内外で増加しています。

物流業界にARを取り入れるメリット

物流業界にARを取り入れると、以下のようなメリットを得られます。

作業効率の向上

ARを活用することで、物流業界の作業効率は向上します。特にピッキング業務とARの相性は良く、導入が進んでいるのです。たとえば、紙のマニュアルをARデバイスに表示できる電子マニュアルへと切り替えれば両手が空くため、効率的な作業が実現します。また、ARによる遠隔支援を導入し的確な移動指示を出すと、ピッキングの作業動線を最適化してスムーズに作業を進められます。

正確な作業の実現

ARを導入するとヒューマンエラーが減り、作業の正確性が高まります。倉庫業務では、膨大な商品から目当てのものを見つけ出さなければなりません。正確に商品の位置を覚えるまでには時間がかかり、さらに作業員の記憶を頼りにするとミスが起きる可能性もあります。

ARを導入すれば、商品の位置が現実世界にデジタル表示されます。時間をかけて商品の位置を把握しなくても商品の場所がわかるため、精度の高い作業が行えるようになるでしょう。

教育効果の向上

ARには、教育効果の向上も期待できます。現場作業が多い物流業界の場合、紙のマニュアルを用いて説明するだけでは、必ずしも十分な教育効果を得られるとは限りません。ARを活用した遠隔支援を導入し、現場の映像を共有することで、適切な指導が可能になります。その結果、高い教育効果を得られ作業員の理解が深まるのです。

具体的な導入事例

ここからは、物流業界でARを活用している事例を確認していきましょう。

ARピッキング

(Image:NEC)

日本電気株式会社(NEC)は、「ARピッキング」を提供しています。棚に設置したARマーカーをスマートグラスで読み取ると、該当の商品がある方向がデジタルで表示されます。これにより、商品の位置に詳しくない方でも速やかで正確なピッキングが可能です。業務効率化につながるとともに、ミスを避けたい作業員の心理的負担も軽減されるでしょう。

Google Glass Enterprise Edition 2

(Image:Google)

ドイツの国際輸送物流会社であるDHLは、Googleが法人向けに提供するスマートグラス「Google Glass Enterprise Edition 2」を導入しています。ハンズフリーでのピッキング業務を実現することで効率化を図り、さらに正確性の向上にもつながるとしています。DHLは2015年から試験的にスマートグラスを導入し、ARが業務効率化につながることを証明してきました。商品を素早く正確に見つける必要があるピッキング業務において、両手が空き必要な情報を表示できるスマートグラスは、有効なアイテムといえるでしょう。

Optimal Second Sight

(Image:オプティム)

株式会社オプティムは、遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」を提供しています。本サービスは、ARデバイスやスマートフォン、タブレットなどを用いて現場の映像を共有し、遠く離れた場所から作業をサポートできるようにするものです。作業員と同じ景色を見ることで、遠隔地からでも的確な指示を出すことが可能です。業務の精度向上や作業員の教育につながるため、物流業界の課題を解決する一助となり得ます。

AR商品配達サポート

2019年末時点では導入に至っていませんが、Amazonが物流を大きく変えるARシステムを開発しています。本システムでは、配達員が装着したARデバイスに、配達にかかる時間や道順、駐車場所などの情報が表示されます。配達員が通った道や目的地をコンピューターサーバーが追跡し、データベースに蓄積された過去の配送ルートと比較することで、最適なルートを随時更新します。これにより、道を詳しく把握していなくてもスムーズな配達ができ、業務効率化につながるのです。本システムが実装されれば、配達員の負担がより軽減されるでしょう。

物流業界にARを取り入れ、業務効率化を図ろう

ARは、物流業界の業務効率化を後押しする技術です。ミスを防ぎスムーズな作業を支援することで、作業員の負担を軽減する可能性を秘めています。今後導入が進むと予測される物流の現場に、ARを取り入れてみてはいかがでしょうか。

AR導入を検討している企業の担当者様へ

 本WEBメディア「AR TIMES」の運営元であるプレティア・テクノロジーズ株式会社は、「ARクラウド」をはじめとしたアルゴリズム開発、および「AR謎解きゲーム」をはじめとした各種エンターテイメント及びソリューションを提供するスタートアップ企業です。

 弊社はWeb ARに関しても様々な知見と技術を有しております。

  • 現場の作業効率を上げるためにARソリューションを導入したい
  • 経験の浅い従業員の研修・支援にARソリューションを活用したい
  • その他ARソリューションの利用に関して相談したい

といった企業のご担当者様は是非、下記のページからお問い合わせください。

 お問い合わせはこちらから

同じカテゴリの記事