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GoogleのAR(拡張現実)/VR(仮想現実)における取り組みをまとめ

AR / VRデバイス

Googleはこれまであらゆる技術の最先端を開発、商品・サービス化し、それぞれの領域における存在感を強く示してきました。検索機能から始まったブラウザサービスは、ありとあらゆる情報の集約プラットフォームとして広がり、プロダクト分野ではスマートスピーカーをはじめとしたGoogleブランドが普及しています。そんなGoogleは、AR/VR領域でどのような展開をしており、今後どう成長していくのでしょうか?その一例をご紹介します。

GoogleのAR/VR領域への挑戦

(Image:AR Core)

Googleはこれまで、AR/VRがトレンドとなる前から積極的に開発や投資に取り組んできました。その理由として、GoogleはAR/VRが今後わたしたちの生活に大きな影響を与えるからだと述べています。インターネット、スマートフォンの爆発的な普及など、この世界とデジタル情報との関わり方は常に技術の進歩に支えられてきました。約15年に1度訪れると言われる大規模な生活と情報の関わり方の変化は、次回、AR/VR領域の進歩によってもたらされるとGoogleは推測しています。人々がAR/VRの技術を用いてデジタルな情報を索引し、アクセスすることが今後可能になることを察知したうえで、GoogleはAR/VR双方へのアプローチを並行して進めてきました。その変容について簡単にご紹介します。

Google Glassの方向転換

Googleは今知名度を高めたスマートグラスのいずれにも先駆けて、Google Glassを発表しました。しかし発売時点でのユーザーの一般的な理解、技術的なリテラシーや法制度対応などの課題により、コンシューマー向けのプロダクトから企業向けのプロダクトへ舵を切りました。

DaydreamとTango

(Image:Google)

GoogleはVRプラットフォームとしてDaydream、ARプラットフォームとしてTangoをリリースしています。プラットフォーマーとして早期から積極的なセミナーやイベントの主催等で普及につとめていました。特にDaydreamはVR対応スマートフォン、ヘッドギア、アプリケーションをすべてGoogleが総括してユーザーに届けています。これまでVRに興味のなかったユーザーもVRに親しめるよう、売上価格はできる限り抑え、使いやすさにこだわった設計が話題になりました。

AR/VR領域に対する多額の投資

また、Googleは自社の商品・サービス開発だけでなく、他社への投資でもAR/VR領域への興味を示しています。第一に、ARクラウド領域の研究・開発を進めていたBlue Visionは、グーグル・ベンチャーズをはじめとした数社から約14億円もの資金調達を成功させています。ARクラウドとは、現実世界の立体的なデータをリアルタイムに読み書きできる技術の総称です。例えば、現実世界に存在するある物体に対して複数のユーザーがそれぞれデータの読み書きを行うことができます。これまでは単独で体験するのみにとどまっていたARが、複数ユーザーのものとして生まれ変われば、そこにはまったく新しい体験が生み出されるでしょう。

Googleが出しているARプロダクト

次に、Googleが発表しているAR関連のプロダクトをご紹介します。

Googleレンズ

(Image:Google)

Googleレンズにはいくつかの主要な機能が搭載されています。ひとつめはテキスト情報の読み取りと、それによる操作を行なうGoogleレンズです。たとえば、チラシに書かれた情報をもとに、そのチラシ元の店舗に予約を取るなどの体験ができます。そのほか、翻訳機能もあります。海外旅行先の看板やメニューが読めないとき、Googleレンズを通じてそのテキストを読むと、日本語に翻訳してくれます。身近なアプリケーションでは「Google翻訳」に使われているのでGoogleレンズがどのようなものであるか気になる方は一度利用してみることをオススメします。

AR Core

(Image:Google)

AR CoreはARコンテンツ開発用のフレームワークです。AR Coreを使えば、水平面の認識や光源確認、モーションキャプチャなど、ARに必要なおおよその技術はすべて利用することができるでしょう。AR Coreはリリース当初は限定された機種にしか対応していませんでしたが、現在はほとんどのAndoroidデバイスを網羅しています。近年のアップデートではiOSにも対応しました。

Googleマップライブビューβ

Googleの主要なコンテンツのひとつであるGoogleマップに関しても、現在ARへの対応を進めています。2019年にはβ版が発表されました。Googleマップライブビューでは、カメラで映した世界に直接矢印が表れ、目的地までの道のりを示してくれます。これまで地図と現実世界は分断された情報であり、Googleマップを利用するためには、平面地図と現実世界を重ね合わせるユーザーの一定の地図リテラシーが必要でした。このように表現するとやや大げさかもしれませんが、現実世界を見ながら目的地へ向かえることは、地図を使ううえでの利便性として大きいと考えられます。現在、ライブビューが対応しているのは徒歩のみです。今後自動車などの交通機関にも対応が進めば、より一般的な利用が可能になるでしょう。

Googleマップのライブビュー機能に関してはこちらの記事でも紹介しております。

PixelカメラのAR

Pixelのカメラ機能のひとつとして搭載されたARモード「PlayGround」は、極めて高精度なAR表示を実現しています。例えば、ポケモンやマーヴェルなどの人気キャラクターを現実世界に配置することができる本コンテンツは、光源などを緻密に計算しており、まさにその場にキャラクターが存在しているような錯覚を起こさせてくれます。また、そのキャラクターと共にセルフィーを撮ることも可能です。カメラ上では、自分の好きなキャラクターと共にある自分を確認することができます。提供しているコンテンツそのものはシンプルな内容ですが、AR技術の進化を体験できる点が魅力であるといえるでしょう。

Googleで実現するAR検索

直近のリリースで話題を集めたのは、Google検索のAR版です。現在は限定された動物を検索することで、その検索結果を現実世界に表示することができる状態です。「検索機能」は、インターネットの普及やデジタル情報の在り方を大きく変えた概念のひとつです。Googleは検索ブラウザサービスによってこの変化に大きく関与し、検索を基軸とした関連サービスを次々に生み出していきました。テキストでの検索では見つけづらいものを見つけるための手段としてイメージ検索がありましたが、今回のAR検索はさらにその先を行く検索体験がもたらされます。検索した情報は基本的にデバイスの画面にとどまるものでしたが、AR検索が一般化すれば、その情報を現実世界に簡単に付加することができます。そうした体験は、今後のわたしたちの生活をまた大きく変えるものとなるでしょう。

Googleが見据えるAR/VRの将来性

本記事の紹介事例はあくまで一例ではありますが、Googleは開発サイドのフレームワークづくりから、AR/VRそれぞれで展開したプラットフォームの提供、そしてプロダクトの開発やコンテンツ提供まで、広範囲に大きな投資を行なってきました。今後もAR/VR領域のテクノロジーの進化に確実に大きな影響を与えていくことが想定されており、引き続き目が離せません。

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