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AR(拡張現実)市場に関する直近のリサーチ結果や調査リリースをご紹介
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AR(拡張現実)市場に関する直近のリサーチ結果や調査リリースをご紹介

ナレッジ

ARやVRは領域を横断してその技術が求められており、新たな市場として注目されています。今後AR市場がどのように展開されるか、さまざまな調査データやニュースをもとに考察していきましょう。

 

2018~2023年のAR/VR市場年平均成長率

AR/VRに関わるハードウェア、ソフトウェア、関連サービスの市場調査(2019年、IDC Japan)によると、2018年のAR/VRの世界市場規模は89億米ドルです。同調査では、市場規模は2023年に約1606億米ドルまで拡大すると予測されており、その年間平均成長率は78.3%となります。

成長率が高い分野は金融/インフラ分野

市場規模拡大の中枢を担う分野は、金融分野(年間平均成長率133.9%)とインフラ分野(122.8%)と予測されています。いずれもAR/VRの利用対象は消費者ではなくビジネスパーソンであり、利用目的は業務効率化にあたるものです。消費者を対象とした事業の年間平均成長率は52.2%にとどまるとされており、今後AR/VRの技術が普及するのはビジネスの領域である可能性が高いと言えるでしょう。

活用例で最も期待されるのはトレーニング

AR(拡張現実)の活用例別の市場規模の予測を見ると、上から順に「トレーニング」、「産業メンテナンス」、「小売り/展示」とされています。トレーニングについては、現場のシミュレーションが難しかった医療や建築等の領域で2019年現在も活用が進んでいます。人的なリソースを要し、場所や機材等の厳しい条件が課されていた研修がバーチャル上で実現することは、あらゆる業種の人材育成に革命をもたらすでしょう。

続く産業メンテナンスは、特にARグラスの活用が期待されています。デジタルデータを参照しながらの作業や、遠隔地からのスムーズな対応などが実現することで、持続的かつ効率的なメンテナンスの在り方が普及するかもしれません。

小売りや展示については、ユーザーエクスペリエンスの向上の観点でARやVRが生かされるようになります。現在は新しい技術を用いることによるプロモーション効果が全面に出ていますが、今後ARやVRが一般化していくにつれて、機能面ですぐれたAR/VRがユーザーの評価基準になるでしょう。

国別で見たとき影響力を持つのは中国

地域別で見たときに最も大きな市場規模を持つのは中国です。2023年の予測では、中国と米国を合わせた市場規模が全体の4分の3以上を占めるとされています。また、年間成長率の比較を見ると、欧州の成長率が高くなっています。日本でもAR/VR市場は今後伸びていく予想がされていますが、成長率は芳しくありません。欧米や中国の成長に並ぶことはおそらくありませんが、日本独自のニーズに応じたサービスやソフトウェアが今後生まれてくるかもしれません。

2020年はAR/VR関連企業の投資価値が変化する年

AR/VRに関わるプロダクトやサービスを展開するベンチャー企業は、2018年までの間に多額の資金調達を成功させたり、投資価値のある企業として注目されたりと話題を多く生み出しました。この流れは2019年に一度落ち着きを見せています。これまでは大手テック企業が買い手となり、ゲーム、写真/ビデオなどの分野でAR/VRのコアテクノロジーを獲得しようとしてきました。2020年アップル社からスマートグラスが発表されれば、ここまでとは違った流れが市場に生まれるでしょう。新たなAR/VRに対するニーズが生まれ、それに応じた技術やサービスのリリースが期待されます。各企業への投資価値も、これに応じて大きく変化することが予測されます。

国内消費者のARの認知度

では、国内におけるAR/VRの認知度は現状どの程度あるのでしょうか。消費者への調査をもとにご紹介します。

10~20代のAR認知度は約4割

TesTeeが実施したアンケート調査(10~20代約2,000名対象、2019年)では、ARやVRに対する認知度は昨年よりも増加している一方、それを経験したことのあるユーザーは比例していないことがわかります。ポケモンGOやInstagramのストーリーズ機能でARを利用したことがあるユーザーが多い一方、それをARだと認識していないユーザーも一定数いることがわかりました。

「無料なら体験したい」が7割以上

同調査によると、無料ならAR体験がしたいと答えた人は全体の約7割に上ります。ARを用いた展示会場や体験ブースなど、彼らがARに接する機会が増えることで、認知度はさらに高まるでしょう。

想定的に認知が高くイメージしやすいのがVR

VRとARは類似の技術として言及されやすいものですが、徐々にサービスやプロダクトが発表されるにつれ、その特徴や傾向が如実になりつつあります。先ほどご紹介した調査内でARよりもVRの認知度がやや高いポイントとなったことともつながりますが、VRのほうがゲームなどインパクトの強いコンテンツになるため、ARよりもユーザーが認識しやすいという傾向があるようです。ARは比較的その機能や演出が全体の一部として捉えられやすく、ARそのものとして大々的な印象を与えるものではありません。

AR市場の今後

このように、AR/VR市場の状況や認知度などを俯瞰してみれば、今後のAR市場をある程度予測することができるでしょう。市場規模として影響力を生み出すビジネス部門での利用が、今後ARの普及に寄与するでしょう。エンターテインメント領域においては、無料体験ができるブースなどを通じて消費者に届くことが多くなるかもしれません。こうした普及を支える基盤として、2020年には各種スマートグラスが発売される予定です。2020年を境に、さまざまなAR関連サービスへのニーズが高まるでしょう。

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